渡航報告書
 ・・・ 報告者 橋浦 宏
タイ事業報告(主にナンスクールでの竣工セレモニーについて)
日時:平成21年2月5日(木)〜2月10日(火)
渡航先:タイ バンコク
渡航者:鈴木信、佐藤雅彦、橋浦宏、三塚久義、鈴木美範
 2009年最初のタイ渡航は、バトンタニのナンスクールにおける車椅子修理技術教室校舎の竣工セレモニー出席の為、いつもより大人数での渡航となった。
 2月5日、仙台空港を出発した我々一行は、中部国際空港セントレアを経由して現地時間の8時過ぎにホテルへ到着した。その日は我々より2時間遅れて到着した上田先生らと夕食を共にしながら翌日の打合せを簡単に済ませ就寝した。
 翌日は上田先生、大下さん、今回スピーチの通訳をお願いした方と共に朝8時にホテルを出発した。自動車でバンコク中心街から高速道路を経由して約1時間、近隣の町場からも少し離れ、湿地帯に囲まれた舗装道路の先にナンスクールはあった。私自身も、始めて現地を訪れたが勉強をするには静かでいい環境という印象だった。
 到着してまず目に入ったのは竣工セレモニーの為にデコレーションされた新校舎だった。写真で建築途中を見ていたのですぐにそれとわかった。前回の渡航の際には、工事が遅れていて本当にセレモニーに間に合うのかという心配もあったが、建物の完成を確認しながら関係者一行にも心配が払拭され安堵の表情が窺えた。
 新校舎の1階が車椅子の修理技術を習得す為の教室となっていて、2階はパソコンやスクリーン、マイク、アンプ、スピーカーなどの拡声音響設備などの他エアコンも完備する視聴覚教室のようになっていた。それら備品にはMIAAから寄贈されたものであること記したシールがそれぞれ貼ってあった。少し気になったのは車椅子利用者の為のスロープが一部傾斜がきつい箇所があったことと、エレベーターの運転停止が急なこと(もはやゴンドラ)、同じくエレベーター設備でカゴが停止していない階の扉も手動で簡単に開いてしまうことなどだ。日本では有り得ない状況に異国を感じた。   

正面左にロールアップ式のスクリーーン。


エアコンやパソコン、アンプにも
シールが貼られている。



MIAAの名前が記されたシール。


傾斜のきついスロープ、反対側は緩やか
なので教室に入るのに問題は無い。

入口に掲げられた記念のプレート。
              
 この日はセレモニーに合わせ、学校の文化祭も同時開催されていたようで、いかにも技術学校らしいブースや日本について学んでいる生徒による日本ブースなどがあった。日本ブースでは着物の着付けや折り紙、焼き鳥や日本米を炒めたチャーハンなどもご馳走になった。
 全校生徒は約1,000人の日本で言う中高一貫校でタイでは一般的な規模らしい。
 セレモニーは午前11時より新校舎前で開催された。生徒達による雑技団を髣髴させる民族舞踊に始まり、伝統楽器の演奏、車椅子の生徒らによるパフォーマンスなどが繰り広げられた。その後、MIAAの鈴木信会長の通訳付きスピーチを筆頭にタイ日本大使館全権特別公使など数名がスピーチをした。また、感謝状の贈呈もあり鈴木会長の他、協同事業者である上田先生、大下さんも同様に感謝状を受けた。来賓には私たちが確認できただけで、以下の方々が出席されていた。
●駐タイ日本大使館 全権特別公使      隈丸 優次氏          
●三等書記官                   安部 徳朗氏
●タイ文部科学省(正式な名称・役職名は不明) 
●バトンタニ県警察部長(正式な名称・役職名は不明)
●MIAA(宮城国際支援の会)会長      鈴木信氏 以下4氏
●大阪教育大学付属中学校・小学校教諭  上田  氏
                            大下  氏
  

自転車こぎで水を汲み上げる装置。

思わず手が出る三塚さん。

焼き鳥もおいしい。

マッサージ学科の生徒の実演。
     

オープニングの民族舞踊。

伝統楽器の演奏。

鈴木会長のスピーチ。

写真左の方は通訳のアニアさん。                    

車椅子協会小倉さん 

校長先生に案内されて校舎へ入る隈丸氏と文部科学省幹部の方。

新校舎内では車椅子を組立てる生徒の姿も

談笑する鈴木会長と隈丸氏。

 セレモニーの最後は、新築したばかりの建物が崩れるのではないかと思うほど強烈な爆竹と打ち上げ花火(日本では絶対に許可にならない)で締めくくられた。非常に印象に残る竣工セレモニーであった。

 次年度MIAAは、日本で収集された車椅子をコンテナでタイへ運び修理して、タイ国内はもとより、必要とされている隣国にまで輸送するという事業に新たに取組むことになる。
 今回竣工した校舎が、ナンスクールの生徒の技術力向上とともに、そのようなMIAAの新規事業の拠点として大いに貢献することを祈念しつつ、以上で報告を終わりとする。